official site

Journal

サン・クロレラの取り組みや
サポートするアスリートたちのTOPICS。

Find out about Sun Chlorella's corporate activities and sponsored athletes

official site
Vol.10
勝つための食戦略
近代スポーツにおいて、 食べることはもはや作戦である。
三輪 誠司
(京都大学アメリカンフットボール部「ギャングスターズ」 ゼネラルマネージャー、ヘッドコーチ)
x
中山 太
(サン・クロレラ代表取締役社長)
勝つための食戦略 後編
2019/08/29

日本版NCAAともいわれるUNIVASが今春発足。しかしそれ以前から、大学スポーツ部としては異例ともいえる一般社団法人を設立し、革新的なマネジメント手法を取り入れてきた京都大学アメリカンフットボール部「ギャングスターズ」。サン・クロレラはいち早くスポンサードに名乗りを上げ、資金提供だけでなく選手へのクロレラ製品の提供や提携イベントへの協力などにも取り組んできました。 そこでこのたび、サン・クロレラ代表取締役社長 中山太が、ゼネラルマネージャーでヘッドコーチでもある三輪誠司氏を訪ね、学生スポーツに関する変化や大学スポーツと地域の関わり、そして選手の食事や健康マネジメントなどについて話を聞いた。

※NCAAとは全米大学体育協会(National Collegiate Athletic Association)の略称。アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、テニス、ゴルフ、陸上競技、レスリングなど、あらゆる競技の大会運営や競技規則の策定を担っており、加盟大学が1200を超える世界最大規模の大学運動協会。

都市と企業と大学がひとつになって、 スポーツを通じて地域をつなぐ。

中山:ところで日本版NCAAとも言われている「UNIVAS」もスタートし、大学スポーツが変わろうとしていますね。

三輪:まずアメリカの場合はすべての競技がNCAAという組織に加盟していますし、大学ごとの予算配分、それから男女別の予算配分なんかもNCAAで決めています。しかし日本では現時点で競技ごとに競技連盟があって組織化され、もちろん課題もありますがある程度うまくいっている部分もあります。ですからUNIVASが掲げている理念自体はとても大事なことですし、今後そういう方向に向かうことは間違いないと思うのですが、一足飛びにアメリカ的中央集権システムに移行するというのはハードルが高いのではないかなというのが正直なところです。

中山:京大さんはUNIVASができる前から、それこそ法人化を含め、すでにそうした動きを独自にされていましたもんね。

三輪:ええ。やっぱりUNIVASがある種のルール整備をしたとしても、加盟団体やクラブの側にそれをちゃんと遵守しようという自発的な意識や環境がなければ、実際には有効的に運用されることはないと思うんですよ。

中山:それはまったくそのとおりですね。

三輪:ですので、一般社団法人京都大学アメリカンフットボールクラブには国立大学法人京都大学が社員として加わっていただいています。また私を含めて理事が4人いますが、そのうち半数の2名は京都大学の教授が理事になっています。そこには、課外活動とはいえ教育の一環であるということで理解していただいているという経緯があります。たとえばコミュニケーション能力だったり、試練を越えてチームで目標を達成することだったり、スポーツを通じて勉学だけでは学べない学びの場があると思いますので。

中山:ひとつのミッションを複数の人間がチームを作って達成するっていうのも、まさに社会で必要なスキルですもんね?

三輪:ですからわれわれとしても、学生の教育とそれからガバナンス面も含めてきちっと整備することで大学の期待に応えられるという話をしました。そのうえで、われわれ自身でスポンサーを集めるための箱を作らせてくださいとお願いしたのが、今回のギャングスターズの一般社団法人化だったんです。そこでサン・クロレラさんに手を挙げていただいて。

中山:そうですね。やはり勉強とスポーツの両方で結果を求めていくというマインドがすごく大事だと考えていて、それをすでに実行されているギャングスターズさんをぜひともサポートさせていただきたいと思いました。当社は京都に本社があり、地域にそういうマインドが根付いてくれればいいなというところもありました。企業と大学がスポーツを通じて、スポーツ文化の浸透やスポーツが持つグッドマインドを京都に根付かせていけたらと。ひいてはそういうマインドや文化が京都のスポーツシーンのベースになってくれればいいと思ったので。

三輪:実際にアメリカの場合だと都市と大学が一体になっているところがあって、わが街のわが大学みたいな思いをみんなが持っている。その街のイベントといえばアメフトやバスケットやアイスホッケーなどカレッジスポーツで、町中から人が集まってきては地元チームを応援するというのがアメリカの文化になっています。ミシガン大学なんて10何万人収容のスタジアムを持っています。アメリカでいちばん大きいスタジアムを持っているのが大学だったりするわけです。

中山:地域と大学といえば、京都大学では「小学生ぶんぶ両道教室」というプロジェクトをされていますね?

三輪:ええ。サン・クロレラさんからも、参加した子どもたちにプレゼントするボールやTシャツなどの提供でご協力いただいています。

中山:「小学生ぶんぶ両道教室」がめざす地域貢献のかたちって具体的にはどういうものですか?

三輪:やはりわれわれ一般社団法人になる際のひとつの命題として、社会貢献について考えなさいというミッションがありました。そこで考えたのが地域の子どもたちへのスポーツの普及、とりわけ京大ということでいえばやはり文武両道だろうということで、たとえば理科の実験をしたあとで運動をやるとか、学校では経験できない学びとスポーツを組み合わせたプログラムを実施しています。

中山:「小学生ぶんぶ両道教室」を始めたのはいつ頃からでしたっけ?

三輪:これは一般社団法人が始める前からやっているのでもう5、6年になりますね。

中山:やる前とやってからで変わったことはありますか?

三輪:なにより学生自身が子どもたちと過ごす時間を楽しんでくれています。「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」と慕ってもらい、春の試合に応援にも来てくれますからね。選手からしてみると応援されているという自覚や責任感にもつながります。コーチがいくら説教してもなかなか聞いてくれませんが、子どもたちと接することで自律するようになった。コンプライアンスという面からいってもすごくいいと思います。

中山:小さい子に応援されると負けられないし、恥ずかしいこともできないというふうになりますもんね?

三輪:そうなんですよ!やっぱりかっこいいお兄ちゃんでありたい、と思うようになりますんでね。

中山:けっこうそれってプロ意識のベースになっているところでもありますよね。

三輪:おっしゃるとおり。いくらスライドを見せて責任感や自覚を持ちなさいと教えたところでなかなかむずかしい。小学生に教育してもらうのが、いちばんいいと思いますね(笑)。

中山:それはおもしろいですね。お話を伺っていてあらためて、やはり「小学生ぶんぶ両道教室」はもっと広がりを持った活動にしていくことが可能だと感じました。京都市内の子どもたちをグラウンドやキャンパスに招き、いろんな体験をしてもらう機会をつくれば、おのずとギャングスターズのファンも増える。そういうかたちで地域の中でどんどんギャングスターズを応援してくれるファンをつくっていければ、それが理想だと思います。まだまだそういうモデルが日本にはないので、そういう都市と企業と大学とのスポーツ連携のモデルづくりを、今後も一緒に模索していきたいと思います。本日はありがとうございました。

 

GANGSTERS
京都大学アメリカンフットボール部 (通称:ギャングスターズ) 1947年創部。部員数は約100名。関西リーグ優勝10回。学生日本一6回。日本選手権では史上最多となる4度の優勝を誇る古豪チーム。2016年に一般社団法人化し、約20年ぶりの日本一奪還をめざしてチームの改革を進めている。

 

三輪 誠司
1964年兵庫県生まれ。1983年から1987年まで京都大学工学部に在籍。在学中はアメリカンフットボール部に所属。黄金期を支えるメンバーとして活躍した。卒業後は三井物産に勤務。シンガポールへの赴任を経て、2014年、京都大学にゼネラルマネージャーとして復帰。2016年に一般社団法人となった京都大学アメリカンフットボールクラブの代表理事に就任。現在はゼネラルマネージャーとヘッドコーチを兼務している。