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vol.18
たった一人の味方と共に
近くて遠いペアという存在
浦田景子
(プロビーチバレーボールプレイヤー)
坪内紫苑
(プロビーチバレーボールプレイヤー)
たった一人の味方と共に 後編
2020/05/25

降り注ぐ太陽のもと、砂上のコートで熱戦を繰り広げるビーチバレー。1996年アトランタオリンピックより正式種目となり、今では世界的に人気を集める競技だ。8m×8mの広さのコートをたった2人で守って、攻める。足元は砂、風の影響もあるなかでのプレイだけに、華やかな見た目とは裏腹に相当にハードなスポーツといえるだろう。
サン・クロレラでは、ベテランの浦田景子選手と若手の坪内紫苑選手をサポート。2019年シーズンにペアとして活動した二人に、ビーチバレーを始めたきっかけから、競技の魅力、ペアを組んだ経緯、今後の展望まで、ざっくばらんに語っていただいた。

距離のハードルを越えてベテランと若手が組んだワケ。

――お二人がペアを組んだきっかけは?

坪内紫苑(以下:坪内):私から声を掛けました。挨拶程度しか話したことがなかったし、向こうは知っているかな?くらいだったのですが…。試合がないオフシーズンで直接お願いできなかったので、InstagramのDMから連絡しました。

浦田景子(以下:浦田):DMでのオファーは時代ですね(笑)

坪内:それしか連絡先が分からなかったので(笑)。浦田さんは大きな大会にも出られているし、よく試合を拝見していたんです。経験豊富な浦田さんのプレイを間近で見て、上手くなりたい。それがペアをお願いした理由です。

浦田:そのとき、私は何人かに声を掛けられていました。坪内のDMは、とても丁寧に書かれていて心に響きましたが、それまで対戦機会がほぼなくて…。名前は知っているけど、どんな選手なんだろう?というのが正直なところでした。

――複数人に声を掛けらているなかで、坪内選手と組んだ決め手は?

浦田:坪内の動画を探し、たった3分間の動画一つ見ただけで「形になりそう」とは思ったんです。とはいえ坪内は愛媛で、私は神奈川。遠距離で一緒に練習できないことが引っかかって…。シーズン直前まで悩んだ末にこう思ったんです。私もベテランと呼ばれる選手になり、若手と組むことに意味がある。伝えられることがあるはずだから、坪内と組んでみようって。

坪内:本当にありがたいです…。

浦田:ビーチバレーはペア競技でありながら、各個人にポイントが付く競技。二人の合計ポイントによってシードが決まることもあります。どうしても若手はポイントが少ないので、ポイントを持つ私と組むことで試合に出られるなど、若手には技術を学ぶ以外のメリットもあるんです。試合に出ることで経験を積み、ポイントを獲得することで、次の年、さらにその先へも繋がりますから。

本当のペアになれたきっかけは“時間の共有”。

――実際にペアを組んでみていかがでしたか?

坪内:最初は緊張でガチガチになってしまい、自分のプレイができませんでした…。そんななかでも、イチからいろんなことを教えてくれて、試合ごと自分らしい動きができるようになりました。周りから「プレイが変わったね」と言われることも多くて、成長できたのかなって。

――具体的にどんなことを教えてもらったんでしょうか?

坪内:“プロとしての考え方”が心に残っています。大学生ではなく、プロとして組んでいるんだから「対等の立場で意見を伝え合うこと」が大切だと教わりました。私は自分の意見を伝えるのが下手なんですが、浦田さんはしっかりと受け止めてくれました。

浦田:最初は大学生だし「私が引っ張らなくては」と思っていたんですが、一緒に練習する機会が少ないなか、坪内は会うたびに成長していました。一緒に練習した時間以外も、私が伝えたことをトレーニングしたんだなって。印象に残っているのは、私が海外遠征で体調を崩してしまったとき。帰国後、全く声が出ない状態で試合に挑んだんですが、私をカバーして坪内が引っ張ってくれたんです。体調が悪いなかでも3位という結果を残せたし、坪内が成長するきっかけになったのかなと思います。

――坪内選手が印象に残っている試合はありますか?

坪内:“その試合は、表彰台に上がれたことが嬉しくてよく覚えています。あとは、心から楽しくプレイできた、全日本ビーチバレー女子選手権も印象に残ってますね

浦田:それは私も同じ(笑)。その試合の前に、坪内と初めてワールドツアーに参戦したんです。渡航中は同じ部屋に泊まり、二人で食事を食べて、ずっと一緒に過ごしました。こんなに時間を共にすることは、遠距離ペアの私たちには初めてでした。帰国後、しばらく経ってから全日本ビーチバレー女子選手権。試合までの間は一緒に練習できず、久しぶりに会ってすぐ試合だったのですが、阿吽の呼吸というか、リズムがよくて。

坪内:“本当にそうですね。ワールドツアーの時間があったからこそ打ち解けられた。そのおかげで、本当の意味で二人で相手と戦えた気がします。

相手を思い、自分を伝える。ペアにとって大切なこと

――信頼関係の重要さを感じるお話ですが、お二人がペアを組むうえで大切していることはありますか?

浦田::「思いやり」でしょうか。長くプレイしてきて、ペアを解散したり、何年も継続したり、パートナーがいることが当たり前ではない時代もありました。パートナーがいることは、ありがたいことなんです。その人を思って努力することが大切だと思います。とは言いながら、実は坪内とペアを組んでいるとき、違う選手に声をかけられ「浮気」してしまったんです…。サポートしていただいたいるスポンサーや、お金をかけて観に来てくださるファンの方々のことを考えると、坪内と一緒に練習できないままコートへ立つことに、プロとして疑問を感じてしまって…。相手は同じ神奈川の選手だったので、二人揃って練習はできたのですが、結果は伴いませんでした。彼女は少しのブランクもあり、膝の怪我を抱えながら一緒に戦ってくれました。情熱のある素晴らしい選手です。そのときは、プロとしての選択肢は間違っていなかったとは思いつつも、坪内の気持ちや成長する姿を見て、坪内の大切な経験という時間を作ってあげれなかったのは事実で、そこは坪内に謝りました(笑)

坪内:なんだか本当の浮気みたいですね(笑)

浦田:ビーチバレーは環境がそれぞれ複雑で難しいのですが二人で同じ目標を持ち、互いを思いやりながら突き進むこと。これが大切だと思います。

坪内:私は「コミュニケーション」ですね。先ほどの話、自分の意見を伝える大切さを浦田さんから教わりました。高校や大学で組んできたペアは同じ学校の仲間。既にお互いの関係性があるから、遠慮することもなかったんです。ですが、これからは違う。関係性がない選手とペアを組むこともあるし、ゼロから信頼を築くことも求められる。自分の意見を100%伝えることは難しいですが、だからこそ、コミュニケーションを大切にしたい。これからの課題でもありますね。

――貴重なお話ありがとうございました。最後に、これからのビジョンを教えてください。

浦田:私は現役でありながら男子チームを教えています。競技者として自分自身も成長しながら、男子チームや坪内のような情熱のある若い選手が活躍できるように、サポートしていけたらと思います。いつか、ただ引退するのではなく、自分のビーチバレー人生の大切な物や人、全てを若い選手に繋げていきたいです。

坪内:目標は2024年パリオリンピック。そして、その次のオリンピックも視野に入れています。一試合ごとに、成長していく姿を見ていてください。プレイを通じて一本の大切さ、二人でボールを追いかける一生懸命さを感じてもらえれば嬉しいです。

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