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2021/01/22
アスリートフードマイスターに聞く!~スポーツのための食事~ Vol.9 バスケットボール編 岡田大河選手

【スペインで活躍するバスケットボールプレイヤー・岡田大河選手の食生活習慣をチェック】

世界で活躍するバスケットボールプレーヤーになるためスペインに渡った岡田大河選手(16)。高校1年生ながら海外の厳しい環境で研鑚を続ける若きホープは、今がちょうど心身ともに成長期の真っただ中にいる。そんな岡田選手の食生活習慣を分析し、管理栄養士とアスリートフードマイスター1級の資格を持つ奥村(生産開発部研究開発グループ所属)が勧めるのは、「夕食の分食」だ。奥村は、夜遅い時間帯の夕食は睡眠の質の低下につながる可能性があると指摘する。

岡田選手の1日の食事をチェック

岡田選手にご回答いただいたアンケート結果を見ていきます。身体測定値は、身長171センチ、体重60㌔(空腹時)。トレーニング量は週4~5回。食事の摂取状況は、野菜を1日に小鉢4~5杯、果物は週6~7日、乳製品は週6~7日と摂られる頻度が多く、栄養バランスの取れた食事ができているのが素晴らしいと思います。食事記録でもご飯やパン、パスタなどのエネルギー源となる糖質を毎食しっかり摂っていて、運動に必要なエネルギーの補給ができています。1日の食事記録は以下の通りです。

夜遅い夕食の分食について

アンケートの食事記録によると、昼間は学業があるためチーム練習の時間が夜遅く、夕食が練習後の22時半になっています。練習後の食事は疲労を回復するためにも大切ですが、寝る直前に食べ過ぎてしまうと胃腸に負担が掛かり、眠りが浅くなる恐れがあります。
アンケートでも「ときどき睡眠不足を感じる」と回答している岡田選手に提案したいのが、夕食を分食することです。分食のタイミングについては、運動直前に食べ過ぎてしまうと消化不良を引き起こし、「体が重い」、「動きづらい」と感じてしまうことがあります。そのため、20時からの筋力トレーニングの2時間前にあたる18時までに、分食した夕食の1回目を終わらせておくことが望ましいでしょう。
その際に食べる量として、満腹感を得るほど食べ過ぎないよう注意してください。また、筋力トレーニングの開始2時間前の分食が難しい場合は、1時間前までにおにぎり、サンドイッチなどエネルギー源となる糖質をメインとした食品を摂ることを合わせてお勧めしたいと思います。
食事記録を見れば、14時ごろに昼食としてパスタ(大皿2杯分)と米をしっかり食べているので、18時時点ではまだ空腹感がないかもしれません。その場合は、昼食を食べる量を少し減らす工夫をして、その上で11時ごろにサンドイッチを食べるなど昼食を分食するのも良いと思います。参考までに、「夕食の分食」を取り入れた場合の1日の食事記録は以下の通りとなります。

※オレンジ色は修正部分

抗酸化物質の食品を積極的に

チーム練習中は激しい運動でエネルギーを多く消費しているので、スポーツドリンクでエネルギー補給することも大切です。加えて、疲労回復にはエネルギー補給が不可欠ですが、疲労物質を消去する抗酸化物質を含む食品を摂取することも大切になります。抗酸化物質はトマトやパプリカ、ブロッコリーなどの色の濃い野菜、オレンジやりんご、パイナップルなどの果物、ナッツ、オリーブオイルなどに含まれます。食事記録を見れば、普段から野菜や果物のほか、オリーブオイルを使用するスペイン料理を食べているので、抗酸化物質を含む食品も自然と摂取できていると思います。ぜひ今後も意識していただきたいです。

 若干16歳の岡田選手。夢の「プロのバスケットボール選手」に向かって、迷いはない。遠く離れたバスケットボール強豪国で過ごす時間は、技術面だけでなくメンタル面の成長にもつながっているだろう。1日1日、少しずつ膨らむ成長の芽。既に栄養バランスが取れていた食生活習慣の中から、今回見つかった改善点について、岡田選手は力強くうなずきながら語った。「筋力トレーニングの1時間前には時間があるので、必ず自分でサンドウィッチなどを作って、糖質をメインとした食品をしっかり摂っていきたい。分食する時間はあるので、意識してやっていく」。奥村のアドバイスは、きっとスポンジのような吸収力をもってして、さらなる成長のための栄養として昇華されるだろう。

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