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サン・クロレラの取り組みや
サポートするアスリートたちのTOPICS。

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Vol.57
新しい道が示す、新しい未来へ。
スポーツの裾野を広げることは「健康は資産」という企業理念の実践でもある。

中山太(株式会社サン・クロレラ代表取締役社長)

新しい道が示す、新しい未来へ。前編
2022/11/09

サン・クロレラがスポーツ選手やチームのサポートに本格的に力を入れはじめたのは2017年ごろのこと。バスケットボールの本場アメリカプロバスケットボールリーグで活躍する渡邊雄太選手をはじめ、バレーボールの髙橋藍選手、テニスの日比野菜緒選手など世界を舞台に活躍するアスリートとスポンサー契約や商品提供などを通じてさまざまな支援をおこなってきた。そしていまでは大学や高校を中心に学生スポーツやアマチュアスポーツにもサポートの輪は広がりを見せている。なぜサン・クロレラがアスリートやスポーツチームの支援に取り組んでいるのか?スポーツ事業を立ち上げ、自ら陣頭指揮を執っている中山太代表取締役社長に、その目的や意義をあらためて尋ねてみた。

サン・クロレラには、スポーツを応援し続ける理由がある

中山:まず大前提としてわたし自身スポーツが大好きだったというのは、もちろんあります。小学校時代は野球少年でしたし、中学に進むとバスケットボールの楽しさに魅了されました。いまでもバスケットボールを中心にアリーナやスタジアムに足を運んでは、さまざまスポーツを観戦しています。そんな単純な理由かと思われるかもしれませんが、しかし現代社会において事業の旗振り役がそのビジネスの対象を単なる投資対象として捉えているのではなく、きちんと愛していることは、とても大切なことだとわたしは思います。ただもちろん、さすがにそれだけで事業を興すことはできません(笑)。ビジネスとしての意義、とくに社会貢献といった側面からスポーツというものの可能性に着目したことがもっとも大きな要因でした。

ビジネス面でいえば、若い人を中心にもっと多様な人にクロレラを飲んでもらいたかったからなんです。そもそも、それまで当社の商品のコアターゲットはシニア世代の方々でした。しかし、SDGsをはじめとした昨今の人々の意識改革が起きていくなかで、植物性食品を中心にした食生活や、健康寿命、ふだんの身体づくりなど、食と健康への関心は高まりを見せ、その考えかたはまさに当社のフィロソフィーに重なる部分がとても大きいことに気づいたのです。われわれにはこうした新たなニーズに応えることができる。そう確信したわたしは、2017年ごろからアスリートを対象にしたマーケティングをスタートさせ、スポーツを通じてサン・クロレラの新しい可能性の扉を開くチャレンジを始めたのでした。

サン・クロレラとスポーツや身体づくりを結びつけて考えてもらうためには、まずはスポーツ業界やスポーツ分野のなかでの認知度を広げていかなければいけない。そこで、とにかくできるだけ分母の大きいところから始めようと考え、海外マーケットも視野に競技人口の多いスポーツの選手への商品提供およびスポンサードというところから始めたのです。リサーチしてみると1位がバレーボールで約5億人、2位がバスケットボールで約4.5億人でした。そこでスポーツ市場の大きいアメリカで人気の高いプロリーグもあり、ヨーロッパでも非常にプレゼンスの高い競技として浸透しているバスケットボールに狙いを定めました。そうこうしているうちに、いろんな人のご縁も通じてご紹介いただいたアメリカのプロバスケットボールリーグでプレーする渡邊雄太選手(現・ブルックリン・ネッツ)と契約させていただくことになったんです。すべてはここから始まったわけです。
いまではバスケットボールの河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)、バレーボールの髙橋藍(日本体育大学/パッラヴォーロ・パドヴァ)選手、プロレスラーの鈴木みのる選手、フィギュアスケートの小松原美里・尊ペア、テニスの日比野菜緒選手など、本当に多種多様な種目・競技のアスリートの方々との関わりを持たせていただいています。

プロからアマチュアへ、拡大するサン・クロレラのブランド価値

中山:こうしてさまざまなプロのアスリートにクロレラを飲んでいただいたこと、さらには飲用いただいている選手たち自身がSNSで発信してくれた効果もあり、少しずつアマチュアスポーツの選手やチームからもオファーが届くようになりました。
とりわけうれしいのは、サン・クロレラ本社がある地元・京都の大学や高校から多くのオファーをいただいていること。東山高校のバスケットボール部バレーボール部京都橘高校サッカー部京都成章高校ラグビー部など、京都の学生スポーツやアマチュアスポーツの活動への貢献につながっていることはとても誇らしく感じています。しかもそのサポートの輪は口コミなどを通じて、新しい関係へとどんどん有機的に広がってきています。たとえば先んじて導入いただいていた東山高校のバスケットボール部での評判を聞いたバレーボール部の先生から「うちの部でも取り入れたい」とお声がけいただき、バレーボール部でも導入いただけたというような事例もあります。

ほかにも京都橘高校サッカー部の例では、ユニフォームにロゴを入れさせていただいたりもしています。この京都橘高校の例以外にもサン・クロレラのロゴを入れたいというオファーを多くの学校やチームからオファーをいただいています。それだけアマチュアスポーツ界において当社の名前が浸透し、かつネームバリューを感じていただけているのだなと実感しています。いまでは同様のオファーが増えすぎて大変申し訳ないのですが、いくつかお断りするケースまで出てきました。

というのは、わたしたちがサポートするにあたって大事にしているのは、必ずサン・クロレラの商品を実際に飲んでもらい、商品を気に入っていただけていること。価値を理解してもらい「飲み続けたい」といっていただけていること。そうした関係性の構築ができて初めて、サポートさせていただくことにしています。ですから、そうした関係性なくただユニフォームにロゴを入れたいというオファーについては、それがたとえ当社に魅力的なオファーであっても、どれだけ著名なアスリートであっても、お断りすることにしているのです。

なぜなら、クロレラは医薬品やいわゆるサプリメントとは違い「なにか特定の症状に対して特定の効能を発揮する」ものではなく、総合栄養食品であり、継続して飲用いただくことで少しずつ実感いただけるタイプのものだからです。だからこそ、お互いに名前を利用するだけの関係ではなく、しっかりとした信頼関係を築いたうえで長いお付き合いをさせていただくことを前提にしているのです。飲用していただいている選手やチームに当社スタッフから「栄養セミナー」を定期的に実施しているのもその一環です。まずは商品の特性とアスリートご自身の身体の関係をきちんと理解していただくこと。日々の変化を伺いながら継続的なアドバイスをしていける深い信頼関係が最優先事項であり、われわれにとってそこは譲れないポイントになっているのです。

女性の健康をサポートし、子どもたちのチャレンジを応援したい

中山:われわれがいま感じている直近の課題は、まず女性ユーザーの拡大です。スポーツセグメントにおけるご購入者の7割から8割が男性という事実です。意外に思われるかもしれませんが、女性のご購入者がとても少ないんですね。たとえば日本国内のバスケットボール人口は二百数十万人とされていますが、だいたいその半分は女性だと考えるといかに女性に届いていないかがわかります。でも逆にいえば、それはまだまだ市場開拓の余地があるということの裏返しでもありますので、われわれとしても今後は女性アスリートや女子スポーツの強豪チームへのアプローチを強化し、男女比を50/50くらいまで引き上げていければと考えています。

たとえば今年から3×3バスケの女子リーグに新規参入したTOKYO BBというチームは運営にも関わらせていただいているので、所属選手やスタッフからヒアリングしてみると、やはり女性ならではの身体づくりや食生活などについて、当社の商品との相性がすごくいいことをあらためて感じます。とくに女性は現役を辞めた後のライフタイムバリューで考えても、続けて活用いただくことでのメリットが大きいと感じます。
また、クロレラはいわゆるプラントベース・ホールフード(精製や加工がされていない植物性の食品のこと)。そうしたこともあって、サン・クロレラ商品を飲用いただいている女性アスリートで菜食中心の食生活を選択されているテニスの日比野選手やフィギュアスケートの小松原美里選手など、ヴィーガンやプラントベースといった食生活スタイルからのニーズなども考えると、今後ますます女性ユーザーへの広がりは期待できると考えています。

もうひとつの目標は、とくに若い世代に対して新しいチャレンジの道を示すことです。アメリカと比較した場合、日本はスポーツ人口も少なく、スポーツに接する頻度も少ないとされている現状があります。見る側(観戦)としてもやる側(プレ-ヤー)としてもスポーツへの個々人の関わりかたやカルチャーが日米でまったく異なるのです。わたしとしては日本でもスポーツがもっと身近なものになり、子どもたちがプロのスポーツ選手になるための環境づくりに貢献したいという思いで、こうしたスポーツ事業をやっているわけです。子どもたちの想いや願いは国を問わず純粋なもの。変わるべきは大人のほうであり、それはプロの選手はもちろんチームのスタッフやフロント、ひいては子どもたちと直接関わる高校や大学の指導者のマインドなのではないかと思います。

いちどJBA(日本バスケットボール協会)の方とお話した際に、高校から大学へ進学する際にバスケットボールを辞める選手が3割を超えていると聞いてびっくりしたんです。これはとてつもない損失です。なぜ辞めてしまうのかと聞くと、高校の部活で燃え尽きてしまうらしいんです。高校3年間で大会に勝つためのハードな練習に打ち込んできた結果、それから解放された途端、趣味として楽しくバスケを続けようっていう気にあんまりならないというんですよ。そして社会の側にも気軽に楽しみながらスポーツを続ける環境がないのが現状です。こうした課題に対して、学生時代にスポーツに取り組み、いまもスポーツを愛し、スポーツに関わる事業に取り組んでいるわたしとしても、なにかお役に立ちたいと考えるようになりました。
サン・クロレラとしては2017年以降、基本的には商品の提供を通じてスポーツ界のお役に立てればと活動してきましたが、いまは少しずつではありますが、よりダイレクトにスポーツ界はもちろんスポーツを通じた社会貢献につながる活動へと、そのフィールドを広げているところです。そして、3年前から始めたバスケットボールにおいて将来有望な15歳以下のカテゴリの選手を本場アメリカへと派遣して、できるだけ早い段階でアメリカをはじめとした海外の舞台で活躍できる選択肢を提供する「グローボーラーズ」という取り組みも、そのひとつなのです。