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Vol.7
夢問答。
15歳のころの夢を いまも心に抱く50歳。

鈴木 みのる
(プロレスラー、総合格闘家、株式会社パイルドライバー代表)
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中山 太
(サン・クロレラ代表取締役社長)

夢問答。 前編
2019/05/31

この記事は2018年11月に発行した『SunChloLetter創刊号』からの転載です。

数十年ぶりという巨大台風が去り、平穏が訪れたばかりの京都・祇園の正伝永源院を、再び嵐のような男が来襲した。

その男の名は、鈴木みのる。

フリーランスのプロレスラーとして鈴木軍を率い、世界中のプロレス団体に殴り込みをかけている。
50歳となり現役生活30周年を迎えたいまもトップランナーとして文字通り体を張って戦い続ける彼の生き様に、国内外を問わず、あるいは子どもからオールドファンまで共感する声はいまもなお広がり続けているという。

そんな鈴木みのるの魅力の真髄に触れるべく鈴木みのるファンを公言してやまないサン・クロレラ代表取締役社長の中山太が迫った。
祇園の只中にある静かな寺院で繰り広げられたトップとトップによる時間無制限一本勝負。
とくと、堪能いただきたい。

15歳のころの夢をいまも心に抱く50歳。大海賊祭に込められたテーマと子どもたちへのメッセージ。

中山:今回、鈴木選手にサン・クロレラとしてご協力させていただいた大きな理由のひとつが、鈴木選手の子どもたちに対する思いに非常に共感したということがあります。当社としても「子どもたちの未来」は重要なテーマとして掲げていたからです。そこで今日はまず鈴木選手の子どもたちに対する思いなどがあれば、ぜひ伺いたいと思うのですが。

鈴木:ちょっとどぎつくなるけどいいですか(笑)。オレ本音でしか喋らないんで(笑)。

中山:もちろんです。お手柔らかにお願いします。

鈴木:まず、いまの子どもは大人が作り上げた嘘の世界の中で生きている。だから子どもがそこから飛び抜けることが許されないし、その壁はどんどん強くなってきている気がするんですよ。だから、それをぶち壊したくて今年6月に故郷・横浜で「大海賊祭※」を開催したんです。オレ自身が子どもたちに直接伝える場になればいいなと。もしレスラーになりたい子が会場に一人でもいるのなら、親や先生の話なんか聞かなくていいから、このオレを見て何かを感じてくれるのが一番だと思ったんですよ。

中山:鈴木選手が小さい頃からそういう価値観やマインドを持ち始めたきっかけは何ですか?

鈴木:完全にプロレスです。プロレスラーを目指したのは15歳の春なんだけど、それまでじつは喧嘩したことも人を殴ったこともなかった。むしろイジメに遭ってた。あいつ体でかいし、鈍臭いし野球やってもあいつ入れたら負けちゃうって仲間外れにされて。だからいつも一人で壁に向かってボール投げてるような子ども時代でした。

中山:それを救ってくれたのがプロレスだった?

鈴木:そうですね。プロレスラーになりたいと思った時に親に言われたんです。「あれはテレビの中の特別な世界でお前が行くところじゃない」って。でも「いやオレだって特別な人かもしれないじゃん」と思って。それから他人の言うことを一切聞かなくなって、そこから人生がものすごく変わりました。大人の言うことばっかり聞いてたらその大人を超えられないなって気づいたんです。

中山:でもやっぱりそこは結果を出されてる鈴木選手だから、おっしゃる内容に対しても説得力がありますけど…。

鈴木:いや「勝ち続けてるから言える」じゃないんですよ。勝ち続けるまでやったからなんですよ。オレだってずっと勝ってたわけじゃないです。だから勝つまで続ければいいだけですよ。すごく簡単なことなんです。みんなやらないだけですよ。

中山:そうですね。やめなければ負けないわけですもんね。

鈴木:才能とかセンスとか簡単に言うけど、それは言い訳。実際にパソコンを触ったこともないオレが15年ほど前に勉強して、いまではイラストレーターなどのソフトを使って自分でTシャツのデザインをしてますからね(笑)。

中山:そうですよね。鈴木選手のグッズやファッションを扱うブランド「パイルドライバー」で販売されているものって、鈴木選手ご自身がデザインされていますしね。

鈴木:ここに筆文字がほしいと思ったら自分で書いちゃいますから。書道なんて学校の習字でしかやったことないんですよ。でも本気で取り組めばできないことなんてなにもないはずです。

※大海賊祭:2018年6月23日24日に鈴木みのるデビュー30周年を記念して行われた野外イベント。プロレスラーだけでなくミュージシャンやお笑い芸人なども出演するエンターテインメントイベントとなった。大雨にもかかわらず、2日間で4万5千人もの来場があった。

【取材協力】