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Vol.50
改革の本懐
プレミア・ラクロス・リーグ (PLL)設立に込めた願い
改革の本懐 後編
2022/06/03

地上最速の格闘球技

「「地上最速の格闘球技」ともいわれるラクロス。日本における競技人口はおよそ1万7千人とマイナー競技のイメージもあるだろう。日本のラクロスは1986年に産声を上げたが、ラクロスの起源は17世紀までさかのぼる。原型は、北米インディアンが戦闘用の訓練に用いていた格闘技であり、これをカナダに入植してきたフランス系移民が発見し、本格的なスポーツ競技としてのルール化が図られた。

そうしてラクロスは、スティックを用いてボールを奪い合い、相手陣のゴールに入れて得点を競うという現在の形となり、19世紀後半にカナダの国技となった。以降、欧米を中心に普及していき、現在14カ国が国際連盟に加盟し、世界の競技人口は約60万人。4年に一度、男女別にワールドカップが開催されており、過去には4回オリンピックにも登場した。

米国では2000年代に入ってからラクロスの競技人口が急増している。US Lacrosseが発表している調査結果(2015年)によれば、その数は80万人に達している。2005年の競技人口は38万人強だったので、わずか10年でおよそ倍になっているといえる。

この調査で注目すべき点は、2015年の80万人を超える競技人口のおよそ半分である約44万人が14歳以下のユース選手であるということだ。これらの若手選手の中から、ポールに続くような将来プロリーグで活躍するスター選手が誕生することだろう。PLL共同創設者兼CEOのマイクはこの人気の要因を「アメフトのようなボディコンタクトと、ホッケーのような技術的なスキルと、バスケットボールのようなチームワークが合わさったスポーツであるからではないか」とみている。

日本では「ラクロス=カレッジスポーツ」

一方で日本国内の競技人口をみれば、米国と比べてまだまだ普及の余地は残されている。日本国内におけるラクロスは競技人口の約8割を大学生が占め、いわゆる「カレッジスポーツ」と呼ばれている。しかし新型コロナウイルスの感染拡大による部活動自粛の影響を受け、大学の新入部員がコロナ禍前と比べて減少。日本協会によると、国内の競技人口1万7000人のうち約1万4000人を大学生が占めているだけに、今後の競技人口減少の懸念も指摘されている状況だ。

PLLは認知度アップとラクロス普及のために、2019年秋に日本ツアーを開催した。複数のプロ選手が来日し、日本代表選手とともにトレーニングをし、試合も行った。反響も大きく、チケットは完売。マイクは「日本ツアーが終わりしばらく経った後でも、選手たちは当時の興奮を思い出しては話題に出していました」と手ごたえを語る。一日も早くパンデミックが収束し、再びPLLのスター選手たちが日本のラクロス普及に貢献してくれることを願うばかりだ。

形を変え続ける「神聖なスポーツ」

北米における最古のチームスポーツであるラクロス。あらためてその魅力についてポールに聞いてみると、彼は「神聖なスポーツ」であることを強調した。「ある部族は、病人を治すため、他の部族との和解のため、楽しむため、そして創造主に敬意を表すために、この儀式的なゲームをプレーしていました。呼び方は部族によって異なります。ただ一つ共通して言えるのは、ラクロスは神聖なゲームであり、私たちを地球と結びつける儀式のようなものであるということです」

17世紀に生まれたラクロスは、数百年の時間の経過とともに形を変え、現代では「地上最速の格闘球技」と呼ばれている。スピード、ペースの速さ、また、シュートやパスを出す際の回転を伴う動作…。これらのパフォーマンスをより高いレベルで発揮するためには、持久力、股関節の可動性とインナーマッスルが特に重要になってくる。さらに選手たちは毎週末、異なる都市で試合が開催されるため長距離移動が多く、移動中にインナーマッスルの活性化を保つことと、心身共に健康であり続けることも欠かせない要素だ。その中で大きな役割を果たすのがサン・クロレラのサプリメントだ。「選手たちがアクティブなライフスタイルを維持するために必要なビタミンと栄養素を毎日摂取するうえで、サン・クロレラの製品はとても便利です」とポールはうなずく。

4年目の挑戦

4年目を迎えたPLL。ラクロスの人気向上のため、①インクルーシブで、親身で、多様性に応えたロッカールームを作る②退役軍人が健康的な生活を送れるための支援と、がんとの戦いへの支援③ラクロスの起源は北米先住民族にあることを尊重し、教育していく④全国のコミュニティにおいて教育の機会を増やしアクセスを拡大する⑤より多様性に対応したスポーツにする⑥環境におけるサステナビリティを促進する──以上の6つのコミットメントを掲げ、さらなる成長を見据えている。

「今回が初めての本当の意味でのオフシーズンです」とマイクは言う。「2019年の時は、リーグをイチから作っていました。2020年にはコロナ禍の影響でやむなく方向転換をするしかなく、国がロックダウンしている最中バブル方式を導入したトーナメントの開催を無事成功させました。2021年にはワクチン接種が進み、遠征が再開されましたが、会場における人数制限などはありました。2022年の目標は、リーグをより多くの都市に連れて行って、かつてない程のチケットの売り上げを記録することです」

 ラクロスの人気向上見据え、革新的なツアーベースモデルで打ち出されたPLL。「ラクロスの一番エキサイティングなバージョンをつくりたい」という理念のもと挑戦を続けるラビル兄弟が、改革の本懐を遂げるのは、もう少し先のようだ。