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Vol.41
小さき勇者の、 大いなる飛躍。
身長172cmの天才ポイントガードが夢見る、自分自身と日本バスケ界がめざすべき次なるステージ。

河村勇輝
バスケットボールプレーヤー/東海大学男子バスケットボール部

小さき勇者の、大いなる飛躍。 後編
2021/12/20

東海大学バスケットボール部・シーガルスのポイントガードとして2年生ながらレギュラーで活躍する河村勇輝選手。先日行われた全日本大学バスケットボール選手権大会、いわゆる「インカレ2021」では、チームを準優勝に導き、自身も大会アシスト王を獲得。将来を嘱望されるバスケ界の若きホープである。
大学でフィジカルの差を見せつけられた河村選手は、コロナでの練習や対外試合の自粛期間を利用して、フィジカルの強化に取り組んだ。彼のストイックな練習への姿勢や栄養管理の方法論、そして将来の夢についても語ってもらった。

身体をつくる食事と栄養の管理は、アスリートの基本スキル。

大学に入ってフィジカルトレーニングを強化している河村勇輝選手。強い身体づくりにはふだんの食事や栄養管理、睡眠やリフレッシュなどのコンディション調整も重要だ。そこでふだんの日常生活における食事や睡眠などで気をつけていることを聞いてみた。

河村選手「アスリートである以上、アマチュアだとか大学生だからといったことは関係ありませんので、夜更かしや暴飲暴食はしません。かといって、とりたてて特別なことをするわけではなく、バランスの良い食事と、毎日8時間以上しっかり睡眠をとるなど、誰もが聞いたことのあるような普通のことを続けることを意識しています。とくにアスリートにとってあたりまえにやるべきことを、毎日欠かさずきちんと継続することこそが重要だと思います」

とはいえ、地方から大学に出てきて一人暮らしをしている学生アスリートにとって、毎日バランスの良い食事を取ることは案外難しいことでもあるはずだ。その点、東海大学では5箇所の食堂やレストラン、カフェラウンジなどがあり、毎日バラエティ豊かなメニューを提供しているほか、大学の近隣にある飲食店と東海大学バスケットボール部・シーガルスが提携し、選手の要望やリクエストを細やかに聞いたうえでアスリートの栄養バランスに配慮した食事を提供してくれているのだそうだ。

また8月にはサン・クロレラと東海大学バスケットボール部・シーガルスはパートナーシップ契約を締結。さらに河村勇輝選手個人としても個別にパートナーシップ契約を交わし、コンディションづくりに対するサポートをすることとなった。現在、河村選手は朝起きたとき、昼食のあと、そして夕飯を食べ終わったあとの合計1日3回、サン・クロレラAパウダーを水に混ぜて飲んでいるという。

河村選手「まず多くの栄養素が含まれていて一度に摂取できること、しかも水に混ぜて飲むだけなので簡単に摂れることが、とくに学生アスリートにとってすごくありがたいことなんですよね。もちろん普段の食事にも気をつけてはいますが、そこにプラスしてサン・クロレラがあることでとても心強いです。たとえばオフの日は大学の食堂が開いていないし、大学生がバランスの良い食事を自炊してつくるのは難しい。だからこそサン・クロレラのAパウダーを活用することによって、簡単かつ美味しくバランスよく栄養素が摂取できることは、すごく助かっています」

サン・クロレラAパウダーはNBAが求めるアンチドーピング基準をクリアし、リーグの承認を得ている。また日本人NBAプレーヤーである渡邊雄太選手、ブルックリン・ネッツなどとも「オフィシャルスーパーフード」としてパートナー契約を締結している。海外でのプレーも視野に入れている多くの若きバスケットプレーヤーにとっても、安心して摂取できる栄養補助食品として心強い存在となっているのだ。もちろん、将来は日本を代表するポイントガードとして世界の強豪と戦って勝てる選手になりたいという目標を掲げる河村勇輝選手にとっても、このパートナーシップ契約は大きなステップになると語ってくれた。

課題が多いほどワクワクする、ポジティブマインドのすすめ。

そうして迎えた12月のインカレ。連覇がかかるこの大会、決勝戦の相手は白鷗大学だ。迎え撃つ東海大学は、大倉颯太、佐土原遼、そして八村塁の弟の八村阿蓮などBリーグでの活躍が期待されている、まさにスター軍団との名にふさわしいラインナップだ。そしてもちろん河村勇輝選手も、2年生ながらも堂々と彼らとともにスターティングメンバーに名を連ねていた。序盤からペースを握り、終始リードする形でゲームを支配していく東海大学。第3ピリオドにはこの日10本目となるアシストで松崎選手のポイントを演出。この得点でチームに流れをたぐり寄せたかに見えた。しかし最終第4ピリオドで白鷗大学の怒涛の反撃に遭い、逆転負け。悲願の連覇はならず、準優勝に終わった。それでも河村選手は大会を通じて34本のアシストを決め、大会アシスト王に輝いた。3年生となる来年へ、ひとつ大きな宿題を持ち帰った大会となった彼に、今後の目標を訪ねてみた。

河村選手「今年は東京2020大会もあって、日本のバスケットが注目された年でもありました。やはりいずれは自分もあそこに立ちたいと思ってテレビを見ていましたし、そういう世界の舞台で日本代表として戦える選手になりたい。今回は日本代表チームも、それからインカレでは僕らも最後は負けて終わったけれど、やはり大事なゲームでしっかり勝利を勝ち取れるチームであること、そしてそのチームの勝利に貢献できるポイントガードになれるよう、これからもがんばります」

河村選手が思い描く夢や理想のバスケットボールプレーヤーになるうえで、いまの自分に足りないものはなにか?そう尋ねると、彼は即座に「すべてです」と答える。彼自身がいま得意だと思っていること、そのすべてにおいて1段階2段階レベルアップしていかなければ到底たどりつけない高み、それこそが彼のめざす場所なのだ。でもだからこそ、モチベーションが維持できるのだという。やるべきことがあるというのは決して悪いことではない。それこそ『継続は力なり』じゃないが、今後も自分の理想を追究するためにストイックにトレーニングを続けていきたいと抱負を語ってくれた。

田臥勇太選手や冨樫勇樹選手など、同じ小柄ながら世界の強豪と戦うポイントガードの選手に憧れた河村勇輝選手。いまでは彼も子供達から憧れられるスタープレーヤーへと成長した。来シーズンは東海大学を牽引する大学バスケにおけるトップオブトップの選手となり、いずれはBリーグや日本代表で活躍することだろう。そこで彼に、これから先、日本バスケの未来を担うであろう子どもたちへのメッセージをお願いした。

河村選手「僕が子どものころは、技術的なことはもちろん勝ち負けにもこだわらず、とにかくバスケットボールというゲームを楽しんでいました。いまにして振り返ってみるとバスケットが好きで楽しめたからこそ、いままでバスケットを続けてこられたと思います。だから純粋にバスケットを楽しんでほしい。それから、子どものうちから身体のケアはきちんと取り組んでおくべきだったと思っています。年々カテゴリが上がっていくにつれて、その重要性がわかってきた。とりわけ、ちょうど成長期にあたる中高生の時期はしっかりと身体のケアをすることで痛みを和らげることにつながります。ケガなくコンディションを高く保つためにも、ゲームや練習が終わったらストレッチをやる。これは子どものうちからやっておいたほうがいいと思います」

弱冠二十歳の次世代スター、河村勇輝選手。自信にみなぎる精悍さのなかにも、どこかあどけなさの残る風貌で、静かに、それでいて熱く思いを語る彼の表情がとても印象的だった。すでにチームでは、今年獲り逃したインカレ王者の称号を取り戻す戦いが始まっている。今年成人になり、来季は3年生となることでチームの中で担う責任もプレッシャーもより大きなものになるだろう。同時に下級生の台頭も目覚ましい。サン・クロレラとのパートナーシップ契約や楽天とのマネジメント契約など、自身を取り巻くプレー以外の環境も大きく飛躍を遂げた。フィジカルも強化され、精神的にもひとつ大きな壁を乗り越えた。あらゆる面でレベルアップし、大人になった河村勇輝選手の活躍を、今後よりいっそう期待してほしい。