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Vol.51
イタリア挑戦を経て、世界中に恩返しを

髙橋藍
バレーボールプレーヤー/日本体育大学バレーボール部

イタリア挑戦を経て、世界中に恩返しを 後編
2022/06/17

世界最高峰リーグの一つイタリア・セリエAに、20歳という若さで飛び込んでいった髙橋の、4ヵ月間の挑戦を振り返るインタビュー。後編では、苦労も数多くあったイタリアでの生活や、あらためて感じた応援の力を語ってもらった

立ちはだかったイタリア語の壁

4ヵ月間イタリアで過ごす中で、「すぐ会える距離に家族や友人がいないことへの寂しさがありました」と振り返る髙橋。「電話やビデオ通話で連絡を取って、気持ち的にリフレッシュをしていました」とは言うものの、イタリアでの環境はストレスがかかるもので、特に言語の壁は大きかった。

チームで使われるのは基本的にイタリア語。バレーボールに関する言葉は、毎日使うこともありすぐに覚えられたが、タイムアウトのように早口のときや、ヒートアップしたときはわからなかったという。英語に訳してもらうこともあったが、完璧に理解ができるわけではない。それでも、チームにはカナダ人やブルガリア人など、同様に英語を使う選手がいたことで、「他の国から来ているという気持ちのつながりがあって、とても助かりました」と心の支えになっていた。

とはいえ日常会話は別問題。

「パーティーに行っても会話がわからないですし、人と話すことがないので、時間がめちゃめちゃ長く感じて、つまらないなぁと思っていました。イタリア人はよく喋るので、何を言っているのかわからない時間も長く、いつ終わるのかも読めないので、行ったばかりのころはきつかったです」

1ヵ月もすれば慣れて、ノリで会話ができるようになり、食事に誘うこともあったそうだが、言語がストレスだったことに変わりはなく、日本に帰国したときは「何でもできるなぁ、と安心しました」。そう振り返って笑った。

毎日3合炊き! 世界で戦うための体作り

「体型が別格でした。パワーがなくても戦うことはできますが、ボールに対して負けてしまったり、スキルも上がっていきません。何より、ケガにつながると感じたので、海外選手に負けない体つきになろうと思いました」

そこで髙橋が取り組んだのは、筋力トレーニングだった。そもそもイタリアではウエイトトレーニングの頻度が高かったこともあり、ストイックに励んだ。そして食事量も大幅に増やし、毎日炊いたお米は、なんと3合! 「2合半は夕飯、残りの半合は凍らせて朝や昼に食べていたので、お米はすぐになくなりました」と笑みをこぼした。

体作りに励んだ成果は、画面越しに見ただけでもわかった方が多いのではないだろうか? 実際に、体重にも変化があった。

「イタリアに行ったときは76㎏でしたが、今は83.5㎏あります。食事の質や、栄養バランスの影響で、絞っていきたいところもありますが、確実に筋肉もつきましたし、質のいい筋肉は維持していきたいです」

イタリアでの戦いはもちろん、これからの戦いに向けて、海外選手に劣らない体つきに成長して帰ってきたのだった。

ベジタリアンの話も参考に、栄養バランスを意識した食事

もちろん、イタリアでの食事面では苦労も多かった。

「最初は鍋でお米を炊いていたので、硬かったり、焦がしたりしました。ブロッコリーを湯がかずに食べたり、瓶のミートソースを温めずに使ったことも。あとは、日本は調味料が便利で、食中毒を気にしませんでしたが、海外では字が読めないこともあり、しょっちゅうお腹を壊しました(笑)」

誘われれば外食もするが、基本的には3食自炊で、朝はパン、昼はパスタ、そして夜はお米におかずをつけるのが定番。「考えるのが面倒」と笑って話すように、メニューのレパートリーもそう多くない。日本では得意料理だったカルボナーラも、卵の質が違うこともあり、あまり作らなかったという。

とはいえ、アスリートとしてバランスのよい食事は心がけていた。

「サラダは必ず食べるようにしていましたし、パスタを作るにしてもほうれん草をつけたり、少しでも野菜を摂れるよう心がけていました」

チームにはベジタリアンの選手もいたため、野菜へのこだわりや、アスリートとして摂るべき食事についても話を聞いた。だが、イタリアでは日本ほどバランスよく栄養を摂取することは難しい。そこで助けられたのが2年前から飲んでいるサン・クロレラAだった。

「栄養素が豊富で、偏りがちな栄養バランスを補ってくれます。食事の面はもちろん、コンディションを維持することにもつながるので、欠かさずに飲んでいます」

日本ほど安心した食生活を送れない中で、サン・クロレラのサポートは必要不可欠だった。

受け取った応援を返すシーズンに

帰国した髙橋は、小、中、高と母校を訪問。お世話になった先生方にあいさつをするとともに、バレーボール部を訪れ、指導も行った。

「東山高校に行ったとき、高校生たちがとても熱心に質問してきてくれたことがうれしくて、学生たちに刺激を与えられる存在なんだとあらためて気づきましたし、まだまだ頑張らないといけない気持ちになりました」

先生たちからは、「『応援している』『ありがとう』と言葉をもらって、うれしかったです」と直接の応援を受け取るとともに、「あんなに怖かったのに、今はもうファンみたいでした」と笑いながらその人気ぶりを話した。

髙橋のファンは、日本だけでなく世界中にたくさんいる。それはInstagramや、Twitterなど、SNSのフォロワーやコメントを見ても一目瞭然。イタリアに挑戦するタイミングで始めたYouTube活動で、イタリアでの生活やバレーボールの魅力を伝える中でも、海を越えた応援の言葉を受け取ってきた。

そして今年は、試合を通じて世界中のファンに会いに行くシーズンになる。

「世界各国に自分を応援してくれる方々がいて、その方々が見に来てくれるのはとてもうれしいことです。応援はほんとうに力になっているので、その力でバレーボールに励んで、個人としてもチームとしても結果を出していくことがファンの方への恩返しにもなると思います」

日本にいても、イタリアにいても、SNSを通じた変わらぬ応援を、力に変えてきた髙橋。その力を返すシーズンが始まっている。